ウェットクリーニンングとは
「クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗い」です
2016年12月1日より、新しいJIS表示制度へ変わりました。洗濯表示(ケアラベル)は多くの変更があります。
その中で、これまでの「家庭洗濯表示」とともに私たちクリーニング店へ向けた、「商業クリーニング表示」も追加されています。
新表示 ウェットマーク(商業ウェットクリーニング)
「下線が増えるほど弱く洗う」=特殊な技術を必要とする
◯の中にWがつくウェットマークは、家庭洗濯では水洗いできないものをクリーニング店で水を用いて洗うことができるという表示です。
通常、ウール等は洗濯機で水洗いすると、ドラム内では、十分な洗浄を得るために、「たたき洗い」・「もみ洗い」などの動きがあり、これによって生地にダメージ負荷がかかり、縮みや風合いの変化などが起こります。
この水洗いのデメリットを克服するため、今一度「水を使うウェットクリーニング」を見直し研究を重ねました。
このマークには規定があり、私どもクリーニング白鳥は「JIS L1931-4」にあるMA洗浄試験を行いました。
規定は
W1法・W2法・W3法とあり
今回は基準が最も厳しいW3法(ウェットマーク線2本)のテストです。
MA値を測定します。
MAはメカニカルアクションの略で、手洗いではなく、一貫して洗濯機を使った機械の作用量を数値化します。
W3法はMA値は20以下の規定です。
(家庭用洗濯機の優しい洗いコースはMA値40ほど)
写真にある、デンマーク製の基準に合ったMA試験布を使い、実際に洗っていきます
平織りの綿生地に、5つの穴があいています。
もとの位置に線を引き、実際にプログラム通りこの試験布を洗います。
つながった糸が線より出ている本数を計測。
今回の試験ではMA値18の結果となりました。
(基準は20以下)
TeMA(NPO法人 日本繊維商品めんてなんす研究会)様より
ウェット処理認定証を頂きました。
お品物に応じて、MA値の違う3コースをはじめ、さらにMA値10以下の衣類にさらに負荷の少ない洗いなど多種多様なウエット処理を準備しております。
衣類へのダメージを軽減した洗い、そしてもう一つ重要なのが洗剤・加工剤です。
特に動物性繊維は、水を含み動かすことで変化が生じます。
私たちが選び抜いた洗剤は、天然由来の成分で、汚れ取り・繊維保護をしながら洗います。
⚫︎特別アクアウエットコースでは、さらにこだわり
環境・お肌にやさしく、環境基準の厳しいドイツ製の洗剤を選びました。
コラーゲンで繊維を保護し、ノンシリコン、天然にこだわります。自然な手触りとハリを取り戻します。
※クリーニング代 × 2倍となります